【DQ5】なぜフローラ派はこうも虐げられるのか、私がフローラを選んだ理由
ドラクエ5の嫁論争。
フローラ派はどうしてこうも「人としてありえない」と罵倒されるのだろう。
私はドラクエ5はDS版でプレイしました。
フローラを選んだ最大の理由は「ビアンカが好きになれなかったから」。
ここでもうビアンカ派の人は「信じられない!」と怒られそう。
だけどさ、
まずビアンカとの思いでの象徴である「お化け退治」。
あれがもう印象よくないのよ。
幼少期の苦い思い出、無責任なビアンカに辟易
真夜中に叩き起こされて、
病気に苦しむ父親をおいてお化け屋敷に連れてかれるんだよ。
そりゃもうトラウマになりますよ。
それで何故お化け退治をするかって子猫を助けるためですよ。
だからしぶしぶ自分も頑張るわけです。
で、
お化け退治をして、子猫もいじめっこから解放されてよかったねってところでビアンカが信じられない言葉を吐きます。
「お母さんが猫アレルギーで飼えないからよろしく!」
ってこんなニュアンスのことを言いながら子猫を渡してきます。
公式に「正義感がある」と書かれてるくせにとんでもなく無責任なわけですよ。
こちとら母親探しの旅であちこち巡ってるので、普通の子猫だったら相当過酷な旅をさせることになるところでしたよ。
普通の子猫じゃなかったからよかったものの。
子猫(=ゲレゲレ)がその後どうなるか考えるとすごく辛い。
自分が言い出して助けた猫を無責任に預けるビアンカに相当引きます。
「ビアンカを見捨てられない!」という人は、彼女があっさりゲレゲレを捨てた件に関してどう思うのか。
疑問なのはあっさりと放り出した猫なのに、スピンオフ的な作品だと思い出の象徴的な扱いですよね。
ヒーローズにも技としてゲレゲレ呼び出すみたいだし。
ほんと不思議ー。
青年期に入ってもやっぱり無責任
初回プレイだと公式で「幼なじみ」と呼ばれる彼女ですから、何かこの無責任さを挽回するイベントがあるもんだと思います。
しかし彼女は「青年期」に入るまで出てきません。
再会したとき、幼馴染好きとしては最初にこう思います。
「あなた言うほど幼馴染じゃないじゃん!」
ゲーム開始時より前の時間軸で一応会ったことあるみたいですけど、主人公の記憶としてはお化け退治の数日間のみの付き合いです。
4歳までずっと一緒だったと言われる人も居ますが、「おじさま、おかえりなさい!」というビアンカに対してパパスが「この娘は?」と言っているので、もともとそんなに深い付き合いではなかったようです。
友人の娘で、息子の友達を忘れるとは考えにくいですから。
それでよく幼馴染ヅラして出てこれたもんです。
指輪探しでも「お化け退治」というたった一つの思い出頼りに話しかけてきますが、こちとらあれは苦い記憶どころか、あのあと色々あったんでたいして印象の残るイベントじゃないです。
ていうか無理やりついてきたけど病気のお父さんはどうした?と思っていると、軒下の大工っぽいお兄さんが面倒みてくれてることがわかります。
ええ人やんこの人。
そして相変わらず無責任なのねビアンカ。
そんないい人に夜酒場で話しかけると寝言で「ビアンカさん」みたいなこと言っててそれに対するビアンカがすごく白々しいので、
「どうしようビアンカにいい印象ないや」って思っていると嫁選択イベントに突入します。
ルドマンの館までついてくるビアンカ。
それをみて何かを察するフローラ。
主人公と結婚したいのならスルーすることもできたのに
「自分の気持ちをはっきりさせて!」と言うフローラ。
肝が座ってます。
私はここでフローラへの好感度が上がりました。
さらに夜中眠れないビアンカに対してすやすや眠るフローラ。
ここは好みの別れるとこでしょうね。
私は肝の座っているフローラにさらに好感度上がりました。
自分から言い出したんだからね。
「主人公がどちらを選択しても受け入れる」って感じで寝てたんだろうと思いました。
寝れないビアンカはまさかの展開でドキドキしてるんでしょうね。
ここで大事なポイント一つ。
よく勘違いしてる人が多いですが結婚前にルドマンさんが約束してくれるのは「結婚式の準備」だけです。
盾(と船)は約束してくれません。
だからビアンカは主人公のことを考えて自分の気持ちを告げないわけです。
一部のプレイヤーよりお母さんのこと考えてくれてるのではないでしょうか。
アンチビアンカですがビアンカのためにそこはしっかり覚えといて欲しいです。
勘違いされてる究極の選択
この結婚イベントはよく究極の選択と言われています。
「苦楽を共にした幼馴染か、お金持ちのお嬢様か」
究極の選択は間違いないですが選択肢としてこの表現は適切ではありません。
「ビアンカか、盾か」
が正確な表現といえます。
更にいえば
「ビアンカか、囚われの母(父との約束)か」
の選択だと言えます。
ドラクエ5の嫁論争のやっかいなところはどっちの派閥も母の存在を忘れがちなところ。
お母さんの存在感薄いですよね。
よくビアンカの状況が不憫すぎると言いますが、不憫度でいえば主人公の母であるマーサが作中最強です。
ビアンカより母を取る、そういう人もいるのになぜビアンカを選ばなかっただけでこうも責められなきゃならないのでしょうか。
「ビアンカを見捨るとかありえない!」という人は「数日の付き合いの友人をとって母を見捨てるような行動をとった」という事実をどう思うのでしょうか。
「父母との約束よりもビアンカが大事だった」という人はかっこいいです。
でも私にとってはビアンカはそんなに大事じゃなかったのを理解してほしいです。
いうほどビアンカ不憫じゃない
山奥の村と言えども住民もいい人ばかりですし、何より私は大工の兄ちゃんに幸せになってほしいと思いました。
彼女がカボチ村に居た日にゃ、私でも彼女を連れ出さねばと思いますが。
フローラにアンディが居るように、私は初見プレイ時は大工の兄ちゃんとビアンカが幸せになるもんだと思ってました。
しかし主人公結婚後もまさかの独り身。
三週目で試しにビアンカを嫁にしてプレイして、夜の酒場で大工の兄ちゃんに話しかけるとビアンカは
「ほんとは気づいてた」
と言います。
結婚前に話しかけた後の白々しさを思い出すと、やはりこの娘はそれなりに打算的な子なんでしょう。
この人の何がそんなに不満なのか。
ビアンカが結婚して家を出ても、ビアンカ父の面倒をみるこの人が報われないことは1周目プレイで知ってる私。
なんとも不憫な気持ちになります。